「さて、聖ルドルフ学院ですね、部長!」
「うむ、頭が高い!」
「部長! 意味が分かりません!」
「なんといったって『聖』だ!」
部長は、どういうわけだか『聖』のつく学校に妙に憧れと夢を抱いているらしい。理由は『イメージ的に汗臭くなさそうだから』という、これまたわけのわからない理由なのだけど。
「ともかく、ルドルフは皆おしゃれさんなイメージですもんね。それになんてったって、親の目の届かない寮生活の生徒も多いと聞きますから、制服の着くずしなんてお手のものでしょう」
私が言うと、部長がキッと睨みつけてきた。
「ナイスぼんのう!」
私と部長はガッと拳を合わせ、ルドルフ会場のステージに向かった。
【野村拓也&金田一郎選手】
【不二裕太選手】